ネット回線を乗り換える前に確認する7項目
回線の比較サイトで最初に目に入るのは月額料金ですが、実際に払う総額を決めるのは、月額よりも工事費・違約金・キャッシュバックの条件です。同じ月額でも、2年で3万円以上変わることは珍しくありません。
実質費用の出し方
比較するときは、次の式で「1か月あたりの実質費用」に揃えてから並べます。
契約月数は、乗り換えを想定する期間(多くは24か月または36か月)で統一します。ここを揃えないと、長期契約の割引が効いた数字と短期の数字を比べることになり、比較になりません。
確認する7項目
1. 住んでいる建物で使えるか
戸建てか集合住宅か、集合住宅なら建物にどの回線設備が入っているかで、選べる回線と速度の上限が変わります。建物に設備がない場合、そもそも申し込めないか、共用部の工事に管理組合の許可が必要です。最初に確認すべきはここで、料金を比べるのはその後です。
2. 実質月額(上の式で計算した値)
月額の安さと実質の安さは一致しません。キャッシュバックが大きい代わりに月額が高い、という組み合わせもあります。
3. 工事の要否・立ち会い・開通までの期間
引っ越しシーズンは開通まで1か月以上かかることがあります。現在の回線の解約日を先に決めてしまうと、無回線の期間が生まれます。開通してから解約する順序が安全です。
4. 今の回線の違約金と工事費の残債
解約時に発生するのは違約金だけではありません。分割払い中の工事費残債が一括請求されることがあります。乗り換え先の「違約金負担キャンペーン」が、残債まで対象かどうかは各社で異なります。
5. キャッシュバックの受取条件
もっとも取りこぼしが多い項目です。次の3点を必ず確認します。
- 受取までの期間(開通から6〜12か月後の指定が多い)
- 申請方法(指定月にメールが届き、その月内に手続きしないと失効する形式がある)
- 有料オプションの加入が条件になっていないか、その解約可能時期はいつか
6. スマホとのセット割の適用条件
セット割は「対象プランであること」「同一名義または家族であること」「回線数」で金額が変わります。家族の人数で計算された最大額が広告に出ていることがあるため、自分の回線数で計算し直す必要があります。
7. 解約するときの費用
撤去工事費、レンタル機器の返却方法と未返却時の請求額を、契約前に確認しておきます。次に乗り換えるときのコストが、ここで決まります。
比較表のテンプレート
| 確認項目 | 候補A | 候補B | 確認先 |
|---|---|---|---|
| 建物で利用可能か | 各社の提供エリア検索 | ||
| 月額(税込) | 公式の料金ページ | ||
| 初期工事費/実質無料の条件 | 公式・注釈 | ||
| キャッシュバック額と受取時期 | 申込窓口ごとに異なる | ||
| オプション条件の有無 | 注釈の小さい文字 | ||
| セット割の実額 | 自分の回線数で計算 | ||
| 解約時の費用 | 重要事項説明 | ||
| 実質月額 | 上の式で算出 |
- 開通日と現回線の解約日の順序を確認したか
- キャッシュバックの申請時期をカレンダーに入れたか
- 条件付きオプションの解約可能日を控えたか
- 現回線の工事費残債を問い合わせたか
料金・キャンペーン条件は改定されます。金額は必ず各社の公式ページと重要事項説明で確認してください。